«住居の探し方・ドイツ編１»

病気の重症度や滞在期間、身分によってもいろいろケースが違います。
単身でドイツに渡る人向けにお話していきます。

大学や専門機関が学生寮を用意してくれて、滞在期間が終わるまでそこにいてもいいよというパターン
これが一番多いのではないでしょうか。学生寮を手配してくれる人に、部屋のタイプを聞いておきましょう。トイレが近くにあっていつでも行けないと困る、という人は、あらかじめ確認することをおすすめします。部屋のタイプは以下の通りです。

Einzelappartement：　部屋にシャワーとトイレ、キッチンが揃っていて、家では一人で集中したい人向け。
長所はマイペースに過ごせること。短所は病気（持病を問わず）になった時の不安。ご近所さんと仲良くなれればその問題は解消します。いずれにしても、水分や食べ物の備蓄、いざとなったらタクシーに乗って病院に行けるセット（医学用語が載った辞書、タオルやちょっとした着替え、お金）の用意が必要です。

Einzelzimmer （WG）：　何人かでシャワールーム、トイレ、キッチンを共有し、個人部屋がついたタイプ。一人あたりのトイレの数が様々です。２人か３人のWGはトイレが１つのものから、２０人に対したくさんのトイレが廊下に設置されている、といったものまで。４人でシャワールーム（含トイレ）+個室トイレというタイプと、７人で個室トイレが２つというのが、私の体験した中でベストでした。日常雑貨の管理や掃除当番、お金のあれこれまで、人と相談することが多くて勉強になります。短期の留学（サマーコースのみ）や、病状が安定している人にはいいでしょう。長所は、いろいろな人とコンタクトが取れ、孤独になりにくいこと。短所は、トイレがふさがっている可能性が多いことと、パーティーやちょっとした窃盗など、外的環境に自分を合わせる必要があること。寮の雰囲気や入居者の性格によって事情は違います。

大学の学生寮は、家具が備え付けで光熱費が込みなので、余計なことを考えないで済むのがよいところです。夜な夜なパーティーでばか騒ぎする学生には閉口しましたが、管理人さんも親切でしたし、学業に集中するにはよいと思います。６学期までしか住めないという決まりがあるところが多いですが、事情によっては期間を延長してくれたり、寮の仕事を受け持つことで延長許可があったりと、融通がききます。