«IBD流 BBQパーティー»

春です。春の暖かい季節から夏いっぱいは、バーベキューの季節です。学生寮で、川原で、学校で、いろんなところで肉をジュージュー焼くわけです。「ひとり一品何か持ってきてね」という流れになったとき、さあどうする。

１．サラダ係に立候補する
サラダはお口直しや前菜代わりに何品か用意されます。さらにバゲットを切って持っていけば、肉が焼けるまでの待ち時間やちょっと口さみしい時に重宝されることうけあい。和風のドレッシングなんてどうですか。

２．鶏肉をソースに漬け込んで持っていく
手羽先をしょうゆ系のソースに漬け、ジップロックに入れていくのはどうでしょうか。IBDの人でも、鶏肉ならお腹にやさしいと思います。アジアショップで串を買って、焼き鳥を準備していったらウケました。しまいには準備したタレ（ハケで塗る用）をべろべろなめていた。甘辛なのがよかったのかな。

３．ベジタリアン用に、野菜を切って楊枝で刺す。焼いたそばから手づかみで食べられます。バーベキュー大会で損しているのではというのは、IBDの人よりもベジタリアンの人です。きっと喜ばれますよ。巻き寿司も好評でした。カッパ巻きやニンジンの千切り巻き、カニカマ巻きあたりは傷みにくくておすすめです。

ちょっとの工夫で、みんなが楽しめるバーベキューパーティーに。日焼け止め塗って帽子かぶって、レッツゴー。

«飲み会について（ドイツ編）»

学校の飲み会、友達とおでかけなど、みんなで食べにでかけるときってありますよね。日本のようにワリカンだとIBDの人は不公平感を持ってしまいますが、ドイツでは各自が自分の注文を払うことが多いので、気楽です。飲み会でミネラルウォーターだけでも全く問題なし。お財布にもやさしい考え方です。給仕の人にチップを付け足して、きりのいい数字にするのをお忘れなく（サービスが悪ければ必要ないけど）。

ホームパーティーには自分の好きなものを持っていきましょう。お寿司はウケがいいです。具はスモークサーモンやカニカマが比較的安価でよいのでは。アジアショップで材料をそろえ、鍋でご飯を炊きましょう。中国の子が持ってきたゆで卵は、香辛料で煮込んで味がついていて、これまたウケがよかったです。ヘルシーで安価なところが、これまた学生向きです。

«外食について（ドイツ編）»

IBDの人が日本で外食といえば、選択肢は「うどん・そば」が無難かなあと思います。
ドイツではこんな感じです。

・ベジタリアンの人用のメニューを選ぶ
・サブウェイ、マクドナルドなどのファーストフードでヘルシーメニューを選んだり、特定の食材を抜いてもらったりする。
・レストランでセットのメニューを頼むときに、付け合せをフライドポテトからマッシュポテトに変えてもらい、脂質を抑える

肉を食べなくても魚があるじゃないか、という日本と比べ、肉を食べない＝ベジタリアンが成立してしまうドイツでは、自分の体調管理や信条を理由にベジタリアン生活をしている人が多いです。
ベジタリアンにもいろいろいます。超厳格な、乳製品や卵を拒否するものから、魚介類、はたまた鶏肉までは食べるよという人まで。なので、何かを食べない、食べられないからといって困るということはほとんどありません。相談すればお店の人もいろいろ親切にしてくれるので、ご安心を。

«住居の探し方・ドイツ編２»

大学が寮を用意してくれる場合と違い、自分で探すとなると大変。でも何とかなるものです。以下の選択肢が考えられます。

１．不動産やさんが経営している学生寮
大学の持つ寮同様、家賃と光熱費込みで、管理人さんが親切。家具が備え付けなので楽。学生でいる限り、家賃（割と安価）をちゃんと払っていれば期間無制限で住めるところが利点。

２．大学の掲示でWG（ルームシェア）を募集している人がいます。４～５人のWGだと、トイレが２つ位あったりするので、IBDの人にもいけるかも？便利な場所に住んでも家賃が安くすみます。家具や食器は前にいた人のをそのまま使えることが多いです。欠けるメンバーを補うのと新しくWGを作る募集、両方あります。後者はちょっと大変だけど、楽しさもあります。WGでググると、専門の募集ページがありますよ。

３．新聞広告に、下宿の記事があります。普通の家の一部屋を貸してくれるタイプ。玄関が別で、シャワールームとミニキッチンがついた部屋は結構多いです。家賃は高めですが、マイペースに落ちついた生活がしたい人によいでしょう。２～３人のWGタイプもあります。

«住居の探し方・ドイツ編１»

病気の重症度や滞在期間、身分によってもいろいろケースが違います。
単身でドイツに渡る人向けにお話していきます。

大学や専門機関が学生寮を用意してくれて、滞在期間が終わるまでそこにいてもいいよというパターン
これが一番多いのではないでしょうか。学生寮を手配してくれる人に、部屋のタイプを聞いておきましょう。トイレが近くにあっていつでも行けないと困る、という人は、あらかじめ確認することをおすすめします。部屋のタイプは以下の通りです。

Einzelappartement：　部屋にシャワーとトイレ、キッチンが揃っていて、家では一人で集中したい人向け。
長所はマイペースに過ごせること。短所は病気（持病を問わず）になった時の不安。ご近所さんと仲良くなれればその問題は解消します。いずれにしても、水分や食べ物の備蓄、いざとなったらタクシーに乗って病院に行けるセット（医学用語が載った辞書、タオルやちょっとした着替え、お金）の用意が必要です。

Einzelzimmer （WG）：　何人かでシャワールーム、トイレ、キッチンを共有し、個人部屋がついたタイプ。一人あたりのトイレの数が様々です。２人か３人のWGはトイレが１つのものから、２０人に対したくさんのトイレが廊下に設置されている、といったものまで。４人でシャワールーム（含トイレ）+個室トイレというタイプと、７人で個室トイレが２つというのが、私の体験した中でベストでした。日常雑貨の管理や掃除当番、お金のあれこれまで、人と相談することが多くて勉強になります。短期の留学（サマーコースのみ）や、病状が安定している人にはいいでしょう。長所は、いろいろな人とコンタクトが取れ、孤独になりにくいこと。短所は、トイレがふさがっている可能性が多いことと、パーティーやちょっとした窃盗など、外的環境に自分を合わせる必要があること。寮の雰囲気や入居者の性格によって事情は違います。

大学の学生寮は、家具が備え付けで光熱費が込みなので、余計なことを考えないで済むのがよいところです。夜な夜なパーティーでばか騒ぎする学生には閉口しましたが、管理人さんも親切でしたし、学業に集中するにはよいと思います。６学期までしか住めないという決まりがあるところが多いですが、事情によっては期間を延長してくれたり、寮の仕事を受け持つことで延長許可があったりと、融通がききます。